井上久男
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井上久男ジャーナリスト

1964年生まれ。九州大卒業後、大手電機メーカーを経て92年に朝日新聞社入社。支局勤務を経て95年から経済部記者としてトヨタ自動車や日産自動車、パナソニックなどを担当。04年朝日新聞を退社しフリーに。文藝春秋、東洋経済新報社、ダイヤモンド社など数多く媒体で記事を執筆している。

“サラリーマン会社”の日産では派閥争いが「求心力」だった

公開日: 更新日:

 今回の「ゴーン事件」の本質を見極めるためには、カルロス・ゴーン氏が来日以来、20年間、何をやってきたかを丁寧に見ていかなければならない。さらに言えば、日産の創業の歴史にも触れて企業DNAを見ていく必要もある。

 日産の源流の一つである戸畑鋳物(現日立金属)内に自動車部ができたのが1933(昭和8)年。満州国建国の翌年で、日本が国際連盟を脱退した年だ。ちなみにトヨタ自動車の発祥、豊田自動織機・自動車部が設立されたのも同じく33年だ。

 戦争の足音が近づき、自動車産業を国策として強化する必要があった。当時、商工省でその強化策を推進していたのが、安倍晋三首相の祖父、岸信介氏だ。36年には岸氏が中心となって外資を排除するための自動車製造事業法を制定した。

 日産の創業者、鮎川義介氏は旧長州藩士の子として生まれた。同じ長州つながりで岸氏と蜜月関係を築き、ともに満州に渡った。戦後、鮎川氏は岸内閣の経済最高顧問を務めた。創業の頃から非常に政治に近い会社だった。

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