研究者は“大坪問題”と…新型肺炎にも影落とす独断専行ぶり
AMEDは医療分野の研究開発を総合的に推進する司令塔として2015年に設立。感染症のプロジェクトも行っている。総額1200億円程度の予算の中には、使途を決めずに財務省から予算措置される約80億円の「調整費」があり、これまで文科省や総務省などとも相談して運用してきた。その調整費の使途が大坪氏の一存で厚労関連の内容に決められてしまったというのだ。
「大坪氏は『大臣や政治家と勝手にコンタクトを取るな』とか『すべて健康・医療戦略室を通すように』などともAMEDに通告したそうで、さすがに自民党内でも『やり過ぎだ』と問題になった。和泉補佐官と大坪氏、どちらの意向なのかはハッキリしませんが、その独断専行ぶりは、関係者の間で“大坪問題”と呼ばれています」(自民党厚労族議員)
衆院予算委では、12日も和泉補佐官に大坪氏が同行した18年の4回の海外出張すべてで、隣り合わせたコネクティングルームに宿泊したことが問題視された。研究予算を削りまくる公費不倫疑惑の2人が、海外出張では高級ホテルの「内部でつながる部屋」に宿泊。公私混同としか言いようがない。
野党は和泉補佐官の国会出席を要求し続けているが、与党は官邸に忖度して却下。これでは国民は到底、納得できない。