著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

陸軍も海軍も統帥部はすぐにでも戦争を始めようとした

公開日: 更新日:
「今なれば戦勝」と永野修身(左)。杉山元(右)はソ連との戦争を考えていた(C)共同通信社

 9月3日の政府大本営連絡会議は7月2日の御前会議で決まった「帝国国策要綱」をどのように変えるかの会議であった。3日後の6日の御前会議で政治、軍事指導者はどのような決定を天皇に示すべきか。その最終調整をするのがこの連絡会議での役割であった。

 まず初めに軍令部長の永野修身が… 

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