著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

サイパン陥落 東條は「まだ真剣にならないのか」と言った

公開日: 更新日:
玉砕の地サイパン、最後の日本軍司令部跡に残る旧日本軍の高射砲(C)共同通信社

 サイパンの陥落によって日本国内に絶望的な空気が漂うようになった。むろん、7月7日の玉砕はすぐには国民には伝えられなかった。

 7月18日の大本営発表では、守備部隊は7日早朝より「最後の攻撃を敢行」したと告げ、「敵に多大の損害を与え十六日までに全員壮烈なる戦死を遂げたるもの… 

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