著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

レイテ沖海戦の囮作戦は失敗だった 機動部隊は壊滅状態に

公開日: 更新日:
連合国軍のマッカーサー司令官のレイテ島上陸を再現した銅像。レイテ湾(奥)に集結した米艦隊と日本軍との間でレイテ沖海戦が起き、神風特攻隊もこの戦いに投入された(2014年10月、フィリピン中部レイテ島パロ)/(C)共同通信社

 確かに小沢部隊はアメリカ軍の機動部隊をおびき出す囮の役を果たした。しかし、このレイテ海戦はそういう囮作戦で急場をしのげるものではなかった。栗田部隊はレイテ湾に突入することなく反転してこの作戦から離脱した。栗田はなぜ反転したのかを終生語らなかったというのである。栗田には栗田なりの… 

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