ジリ貧菅政権は高笑い 4月補選で見えたまさかの「野党3敗」

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 菅政権で初の国政選挙は告示まで1カ月を切った。衆院北海道2区・参院長野選挙区の補欠選挙と、参院広島選挙区の再選挙が4月25日に投開票される。今秋までに行われる衆院選の行方を占う試金石だが、ジリ貧の菅首相がこの選挙で息を吹き返す可能性が出てきた。

 ◇  ◇  ◇

「定数2の広島は、与野党で議席を分け合う選挙区。すでに野党は1議席持っており、再選挙は自民党候補が勝つとみられます。長野は現職がコロナで亡くなって実弟が出馬する“弔い合戦”だから白旗。候補者擁立を見送った北海道は不戦敗で、与党側は4月補選で『1勝1敗1不戦敗』を想定している。もし、勝って当然の広島まで負けたら、“菅首相では7月の都議選も衆院選も戦えない”と、党内で一気に菅降ろしが始まりかねません」(自民党関係者)

 これが定説で、大メディアも「補選が政権の難関」「3敗なら大打撃」などと、まるで与党が劣勢かのように報じているが、実態はまるで違う。むしろ、追い込まれているのは野党の方だ。

 広島では公選法違反で有罪が確定し辞職した河井案里氏の後継に、自民党は元経産官僚を擁立。事務所開きも済ませ、すでに県内をくまなく回っている。候補者選びが難航した野党は大きく出遅れ挽回は至難の業だ。

 鶏卵汚職で自民の吉川貴盛元農相が議員辞職したことに伴う北海道2区補選は、自民が早々に候補者を立てないと決め、“敵”を見失った野党は共闘の機運がすっかり遠のいてしまった。立憲民主党候補と共産党候補がしのぎを削り、さらには鈴木宗男参院議員主導で日本維新の会が候補を擁立。2区では一定のムネオ票があり、そこへ自公支持層も乗っかる。票が割れる野党は厳しい。

 羽田雄一郎参院議員の死去に伴う長野補選も、当初は野党統一候補が楽勝とみられていた。しかし立憲が地元の共産などの組織と政策協定を結んだことに連合と国民民主党が反発し、推薦見直しに言及するなど野党側はゴタゴタしている。衆院長野3区選出で、2019年の参院選では無所属の立場で雄一郎氏を支援して当選に一役買った井出庸生衆院議員が自民に入党した影響も大きい。

 つまり、野党側が「3敗」もあり得る厳しい状況なのだ。今秋までに必ず解散・総選挙があるのに、野党共闘は一向に進まず、野党同士でいがみ合っているようでは、まったく話にならない。

このままでは衆院選でも自民圧勝

「4月の補選で菅首相でも勝てることが証明されれば、党内の菅降ろしの風はやむ。実際、国政選挙の結果を左右するのは誰が首相かではなく、野党共闘が実現するかどうかなのです。共闘できなければ、どんなデタラメ政治をしていても自民党が勝つ。それが分かっていながら、分断工作にすぐ引っ掛かり、バラバラで選挙戦に突っ込んでいく野党は、本気で勝つ気があるのでしょうか。それで選挙に負けると『共闘していれば勝てた』などと言いだして、合流協議を始めたりするのがいつものパターン。なぜ選挙前にまとまれないのか。自民党を利するだけの野党に国民は期待しようがない。支持率が伸びないのは当然です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 今年の衆院選も、野党がバラバラで自民圧勝というおなじみの光景が繰り返されるのか。

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