保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ヒトラーはなぜ20世紀に登場したのか ドイツ国民は知性と理性より感情の言葉を求めた

公開日: 更新日:
第1次世界大戦で捕虜となったドイツ人(C)World History Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ

 なぜ20世紀にヒトラーが登場したのだろうか。なぜ、このような20世紀のモラルを全て否定するような指導者が生まれたのだろうか。私見を交えて、この男が歴史に登場した理由について考えてみよう。私はこれまでヒトラーに関する書を読んできて、結局はひとつの結論に達するように思うのだ。戦間期…

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