著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

針のメドに糸を通すようなドラマ…中国の歴史を変えた蒋介石監禁の「西安事件」

公開日: 更新日:
孫文墓陵での蒋介石氏(前列右)と張学良氏(同左)=1930年11月12日(日本電報通信社撮影)

 蒋介石にとって人生の山のひとつは「西安事件」(1936年)であろう。この事件は単に蒋介石の人生を変えただけでなく、中国の歴史を変えたとも言いうるように思う。事件の様相は複雑であり、ジョン・ガンサーの言葉を借りるなら、「この物語の細目は度外れに複雑で、それをうまくまとめ上げるのは… 

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