保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

議会の8割が政府推薦候補となった「翼賛選挙」のひどい内容

公開日: 更新日:
「大東亜戦争遂行に不安全くなし! 全世界の心臓搏(う)つ東條首相の演説」の見出しが躍る「同盟写真特報」第1777号。写真は衆議院本会議に於ける東條首相の施政演説=1942(昭和17)年5月30日(土曜日)/(C)共同通信社

 太平洋戦争の開始から半年間に、政治・軍事指導者はほとんど有効な対策を取らなかった。その半面で国民には強圧的監視体制と客観的視点の否定を躍起になって説いた。冷静に考えたり、理知的に振る舞う態度は全否定された。ただひたすら政府の言うことのみを信じて、その命令に従っていることが尊ばれ…

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