「インテリジェンス関ヶ原」本郷和人著|半日の合戦の裏で繰り広げられた情報戦

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「インテリジェンス関ヶ原」本郷和人著

 慶長5(1600)年9月15日に起きた「関ケ原の合戦」は半日で決着。著者によると、合戦そのものはプロセスのひとつに過ぎず、それ以前に繰り広げられた外交戦、情報戦こそが、天下を動かす上で、より大きな意味を持っていたという。

 本書は、合戦の2年前の秀吉の死までさかのぼり、関ケ原にいたるまでの戦国武将たちの生き残りをかけた情報戦を解説した歴史テキスト。

 秀吉が自らの死を見据え構築した支配体制を検証。さらに、死後に残された後継者問題や家臣に禍根を残した朝鮮出兵の影響、家康への対抗勢力としての前田利家、利家の死んだ日に石田三成が襲われた「七将襲撃事件」など、関ケ原にいたるまでの歴史を振り返り、豊臣政権から徳川政権への転換が日本の歴史に果たした役割までをも考える。 (文藝春秋 1210円)

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