著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

「人間宣言」は「五箇条の御誓文」を冒頭に置いた

公開日：2024/09/25 17:00　更新日：2024/09/25 17:34

「人間宣言」をした昭和天皇は、1946＝昭和20＝年2月から全国「地方巡幸」を行った（横浜市、同年２月19日）／（Ｃ）共同通信社

　昭和21（1946）年1月1日、天皇はいわゆる「人間宣言」を発した。正確には「新日本建設に関する詔書」というのだが、その骨格は「朕と爾等国民との間の紐帯は、終始相互の信頼と敬愛とに依りて結ばれ、単なる神話と伝説とに依りて生ぜるものに非ず。天皇を以て現御神とし、且日本国民を以て他…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,043文字／全文1,184文字)

【連載】保阪正康日本史縦横無尽

前の記事天皇とマッカーサーの「黙契」 2024/09/24 17:00
次の記事人間宣言か民主主義の宣言か 2024/09/26 17:00

この連載の一覧を見る

■関連記事