著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(48)戦いたくない兵士たちを「戦闘員」に変える教育とは

公開日: 更新日:
上海事変 。上海で、中国人捕虜をトラックに乗せる日本軍兵士(1932=昭和7=年2月)/(C)共同通信社

 前回書いたように、前線では中国側の捕虜になった日本軍兵士が、かつての自らの所属部隊を訪問するというケースもあった。珍しいケースとはいえ、日本軍兵士の心情は決して戦争へ傾斜する心理だけで語ることはできない。戦いたくないとの心理は兵士全員が持っている。それを戦わざるを得ないように仕… 

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