「お布施のからくり」清水俊史著

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「お布施のからくり」清水俊史著

 法事の折、お布施をいくら包めばよいかわからず、僧侶にたずねると、よく「お布施はお気持ちです」と言われる。葬儀においてお布施の金額の違いが戒名のランク程度しかない場合、「お気持ち」がどのような意味や価値を持つか理解しづらいのが実情だ。

 調査によると、日本人の多くは特段強い信仰心は持っていないが、先祖は尊ぶ傾向にある。よって葬式や法事も、先祖供養に意義を認めているからで、特定宗教に対する信仰心に根差しているわけではない。ゆえに「お布施はお気持ち」と言われても高額を包もうという心境にはならないし、むしろ適正価格が不明なことに困惑するのだ。

 本書は僧籍を持つ仏教学者が、初期仏教までさかのぼり、お布施の在り方をたどり、現代におけるお布施の意義を改めて考察した問題提起の書。

(幻冬舎 1034円)

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