大谷翔平の“投手復帰会議”に代理人同席の裏側…ドジャースは「投げたがり」にブレ―キ踏もうと必死
登板の2日後にキャッチボールをするのは大谷翔平(31=ドジャース)のルーティン。登板後の肩肘の具合を確認すると同時に、次回登板に向けた調整が目的だろう。
ところが、前回登板の2日後の日本時間8日は壁当てをしただけでキャッチボールはなし。大谷がルーティンを行わなかったのは投手復帰後初めてのことだ。
ロバーツ監督は当初、大谷を球宴(16日)前にもう1試合、投げさせると示唆していた。中6日となる13日のジャイアンツ戦が有力だった。
ところが、この日は右肩の炎症で負傷者リスト入りしていたグラスノー(31)が10日に復帰すると明言。前半戦最後のジャイアンツ3連戦はメイ(27)、シーハン(25)、山本由伸(26)が投げると言い、大谷の名前を口にすることはなかった。きょう9日はカーショー(37)が先発予定だから、大谷の登板日が流動的になったとみられていた。
きょうになってロバーツ監督は大谷の登板時期について「まだ決まっていません。ただオールスター前に投げる予定である」と説明したにせよ、登板2日後のルーティンを行わなかったのも当然か。
160キロ超の速球を連発しながら、計4試合で与四球はわずかに1。投手としては順調に階段を上がる一方で、打撃は精彩を欠いている。投手に復帰してからの20試合は74打数16安打(打率.216)。本塁打は5本放っているものの、本来の調子とはいえない。本人も「捉えたと思ってるのがセカンドゴロになったりとか、(打撃に)ちょっとしたズレがある」と話している。理由は登板した試合も含めて休まず打席に立ちながら、投手としてのリカバリーや調整をするがゆえの疲労だろう。