著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(47)戦場の転向者たち、捕虜となった日本兵が見た「聖戦」の真実

公開日: 更新日:
市の城壁を伝って、河北省保定に入城する日本軍兵士(1937=昭和12=年10月、INTERNATIONAL NEWS PHOTOS)/(C)共同通信社

 元兵士たちの動きを詳しく調べていくと、常識では考えられない光景をいくつも想像できる。捕虜として延安で反戦教育を受けた日本兵は、程度の差はあれ、この戦争が聖戦とは言い難いと誰もが思うようになる。日本軍が一方的に中国に入ってきたのだから、それを正当化する理由はないと彼らは言うのだ。… 

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