哲人政治家 井出一太郎の風格(4)市井に隠れた晩年

自民党結党30周年を迎えた1985年の党大会後、井出元官房長官は私を呼んで今期限りでの引退の意向を話した。白内障が悪化し、ライターでたばこの火もつけられなくなっていたので、私は何となくそう感じていた。
年が明けた86年2月10日、選挙区に帰っていた私に井出本人から突然の…
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