著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(83)庶民との会話で「軍事」から解き放たれた人間天皇の誕生

公開日: 更新日:
神奈川県を訪問、横須賀市浦賀の海外引揚者寮で子どもたちと話す昭和天皇(1946=昭和21=年2月20日)/(C)共同通信社

 昭和天皇が国民の前に姿を現し、自らの胸中を率直に示して戦争への反省を表明したことは、2つの勢力に異なった反応を示した。

 一つはGHQ(連合国軍総司令部)内部の「ニューディーラー」たちだった。むろん全てではなかったが、こうした改革派の将校の中には天皇制に露骨に反発を示す者… 

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