著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(82)政治家たちの「保守本流」の意識と重なった昭和天皇の「全国巡幸」

公開日: 更新日:
「人間宣言」をした昭和天皇は、1946(昭和21)年2月から全国を回って人々にあいさつする「地方巡幸」を行った。横浜市稲荷台の戦災者用の共同宿舎を視察する昭和天皇=1946年2月19日(C)共同通信社

「保守本流」という言葉は、戦後の占領期政治を担った吉田茂に端を発すると解釈されるのが一般的だ。むろんこれは当たっているが、その真の起点は昭和21(1946)年1月の「人間宣言」から始まっているのではないか。つまり、幣原喜重郎、吉田といった戦前からの外交官がGHQ(連合国軍総司令部… 

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