ノンアルコール飲料がおいしくなったのはなぜ? 専門商社代表に最新事情を聞いた
安藤裕(日本初のノンアル専門商社「アルト・アルコ」代表)
来月の酒税法改正によるビール系飲料の税率統一、来年4月からの消費税減税で、発泡酒や新ジャンルのビール系飲料の価格メリットが低下する。そこで、より安価で税負担の軽いノンアルコール飲料へシフトする消費者が増える可能性も指摘されている。日本初のノンアル飲料専門商社の代表に最新事情を聞いた。
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──国内の市場は?
2024年にノンアル飲料市場は約4580万ケースに達しました。これは、前年比111%、10年前の1.6倍になります。サントリーは、2030年には5600万ケース規模になると推計しています。
──注目を集めるようになったのは?
2015年に世界で初めての高価格帯のノンアルコール蒸留酒「Seedlip(シードリップ)」がロンドンで発売されたことがターニングポイントになりました。それまでノンアル飲料というと、お酒を造ってからアルコールを抜くマイナスの手法でした。ところがシードリップは、ハーブやスパイスなどのボタニカルを個別に水や少量のアルコールへ漬け込み、蒸留してノンアル飲料のベースにするプラスの手法。料理に近い発想で造り上げることでクオリティーの高いものができ、ブランドのカラーも出しやすい。シードリップはイギリスの高級百貨店で売り出され華々しい成功を収めた。翌年には大手酒類メーカー、ディアジオ社から出資を受けることになりました。この一件でおいしいノンアル飲料を求めている人がいることが示され、ほかの大企業がノンアルコールという新興産業への大規模投資に乗り出すようになり、市場拡大につながったのです。
──ノンアル専門商社を立ち上げたのは?
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