著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(124)聞き書き調査で見えてきた「学徒出陣」の不透明な実態

公開日: 更新日:
1943(昭和18)年10月、神宮外苑競技場で行われた「出陣学徒壮行会」/(C)共同通信社

「懲罰召集」のカラクリは、結局のところ詳細はわからない。特定の人物を狙い撃ちにして召集するために、全国からその人物と条件が重なり合う者が意図的に召集されたにしても、その多くが戦死しているからだ。正確な調査は、事実上不可能なのである。

 ただ、私は戦時下に、例えば国民学校の校… 

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