暴力団員らがシノギ巡り…大阪・住之江マクドナルドで“どつき合い乱闘騒ぎ”の一部始終
「梁はシャバに出てきたばかりで、服役しとる間にシノギを権太会に奪われたんや。梁は『オレのシノギやないか』『返さんかい』と詰め寄ったんやが、そんなもん返してくれるわけがない。まったく相手にされんかったわけや。それでも梁の根性はハンパやなかった。20年ぶりのシャバやったが、大暴れした。店内は騒然となり、110番通報が入った」(捜査事情通)
李と丁の両容疑者は、梁容疑者ともみ合ったまま店内を出て仲間が待機する駐車場へ。権太会の子分5人が加勢し、追いかけてきた梁容疑者をフルボッコにした。そこへ車で待っていた梁容疑者の弟が助けに入り、組員らに向かって急発進を繰り返し何度も車を衝突させた。相手が躊躇しているスキに弟は兄を車に乗せ、再度、向かってくる連中をはね飛ばして、その場から走り去った。
「李と丁は山口組の中核組織である弘道会傘下の野内組の幹部で、権太会のナンバー2と3や。昨年5月、大阪市内の路上でロレックス172本が入ったジュラルミンケース5個を無施錠の車ごと強奪した事件があり、その指示役としてパクられたんが丁で、その後、不起訴処分となった。一方、梁は昔から怖いもの知らずのイケイケで、よう揉めごとを起こしとったんやが、出所後は足を洗い、カタギになった」(前出の捜査事情通)
この乱闘騒ぎで他の客が巻き添えになることはなかったが、暴力団関係者がよりによって一般市民が利用するファストフード店で交渉のテーブルを持つなんて誰にも予想がつかない。事と次第によっては市民にも危害が及んでいた。