名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか
26年もの間、「名古屋主婦殺人事件」の犯人・安福久美子(69)を逮捕できなかったのは、明らかな愛知県警の大失態である。
理由を述べよう。事件は1999年11月13日の昼ごろに起こった。被害者は、住宅メーカーに勤めていた高羽悟の妻・奈美子(当時32歳)。
<捜査本部は、奈美子さんが扉を開けるなりいきなり犯人に鋭利な刃物で首を刺されたとみている。同じ部屋のイスには2歳1カ月になる長男が座っていたが、けがはなかった>(中日新聞1999年11月14日付)
残された血痕からB型の女。現場から約500メートルにわたって血痕が残され、目撃証言などから40~50代と絞り込んだ。当時の似顔絵は安福の特徴をよく捉えている。
それにこの日は土曜日である。普通のサラリーマンの夫なら家にいる可能性が高い(その日、夫の悟は出社していて留守)。妻を襲うなら平日の昼間にするのではないか。
妻の交友関係だけではなく、夫に恨みを持っていた女の可能性も視野に入れて徹底的に捜査をするべきだったが、なぜかそうはしなかった。


















