裏では党利党略、化かし合い…高市政権「衆院過半数」の薄氷
補正予算の審議が始まったが、ダボハゼのようにかき集めた数の危うさ。議員定数で揺さぶる維新の食えなさ。高支持率に浮かれているが、翻弄される脆弱さは石破以上だ。
タカ派迷走政権で、実質賃金は下がり続け、賃上げも頭打ちの踏んだり蹴ったり。
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まさか本気の発言だったのではあるまい。9日の衆院予算委員会で、高市首相がポケットからペンを取り出しながら、「私が持っているかばんやペンをたくさん買っている方もいると聞いている」などと笑顔で答弁していたことだ。
高市が使用している物品などが注目を集めているとして、自民議員がいわゆる「サナ活」について感想を求めたのだが、一部メディアが報じた「サナ活」なんて提灯ニュースを真に受けて大はしゃぎしているとすればオメデタイにも程がある。
それどころじゃないだろう。およそ1カ月前、高市が国会で集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」を巡り、台湾有事も該当し得ると答弁したことで日中関係は悪化するばかりだ。中国側は自国民に日本への渡航自粛を呼びかけるなど、主に経済分野で対日圧力を強めてきたが、強硬姿勢は軍事分野にも拡大。とうとう中国軍の戦闘機が自衛隊機にレーダー照射を行う事態にまで発展した。


















