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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「脂肪肝こそ万病のもと」と確信した理由…虚血性心疾患や糖尿病の急増がヒントに

公開日: 更新日:

 日本人の3人に1人が脂肪肝の時代になりました。みなさんは「脂肪肝なんてたいした病気じゃない」と思っていませんか。しかし私は「脂肪肝こそ命をおびやかす万病のもと」と考えています。

 脂肪肝の1~2割の人は肝細胞の炎症・線維化が起きる「脂肪肝炎」に移行、じわじわと肝臓の線維化が進んでしまい肝硬変に進展、肝臓がんの発症リスクも高まります。すなわち、脂肪肝を甘く見て放っていると、「脂肪肝↓脂肪肝炎↓肝硬変↓肝臓がん」と進行することが脂肪肝のメインの問題点との認識でした。しかし、実際にはこの流れはさほど多くないのです。

 最近は、脂肪肝が心筋梗塞や狭心症など動脈硬化に起因する虚血性心疾患を合併してくることが意外にも多いことが明らかになってきました。

 そもそも、私が脂肪肝が虚血性心疾患や糖尿病の大きな原因であるかもしれないと感じだしたのは1980年代とかなり前のことになります。腹部超音波検査が健康診断に導入された1980年代は、日本で脂肪肝と診断される患者さんが増えてきた時期と重なります。

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