「幼稚園から大学まで勉強にかかるお金図鑑」西岡壱誠、布施川天馬著

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「幼稚園から大学まで勉強にかかるお金図鑑」西岡壱誠、布施川天馬著

 子育て世代の負担を軽減しようとさまざまな施策が実行されてきたが、それを上回る勢いで、教育費が高騰している。

 しかし、一概に教育費といっても、小学校から公立と私立のどちらにするかで大きく変わる。公立小学校に通わせた場合は6年間で約70万円ほどだが、私立になると約660万円に跳ね上がる。

 就学前の段階から、認可保育所と私立幼稚園のどちらにするかなど、子どもの成長に合わせさまざまなルートがあり、どのルートを選ぶかで、その費用は大きく異なる。

 本書は、子どもを育てるのに、どのようなルートがあり、どのくらいの投資が必要かを解説したハンドブック。

 まず第1段階の、認可保育所(公立の場合は3歳児未満クラスで年間約0~4万円)と私立幼稚園(相場は1年間約20万円、高級幼稚園では年間約100万円というところも)の費用から、前者は預かり時間が長いが、教育的な指導は限られ、後者は教育内容が充実しているが保護者の負担が大きいなど、そのメリット、デメリットも紹介。

 以降、就学前に通わせる情操教育塾と知育教育塾、小学校の公立VS私立、学習塾VS通信教育、中学受験VS高校受験、さらに中学受験用の各塾の比較から大学進学まで、すべての過程を網羅。

 さらに後半では、現役大学生22人がどのようなルートを経て大学へ進学したか、その費用を添えて実例で紹介する。

 私立保育園を経て小学校から高校まで全て公立、そして東京大学で学ぶ齋藤あかりさん(仮名)は212万円だが、同じ東大生の倉谷花音さん(仮名)は、小学校以外は幼稚園から高校まですべて私立で1185万円だったそうだ。

 子育て世帯、そしてこれから子どもを授かろうとする人にお薦めの一冊。 (笠間書院 1980円)

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