「図書室のはこぶね」名取佐和子著

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「図書室のはこぶね」名取佐和子著

 高3の花音は、友人に代わって、1週間、図書委員を務めることに。この時期、学校中が体育祭の名物演目でクラス対抗の「土曜のダンス」、通称「土ダン」の練習に夢中なのだが、ケガで部活の引退試合にも出られなかった今の花音には無縁なのだ。

 初日を終えようとした花音は、カウンターに置かれていた1冊の文庫本に気づく。本にはさまれていたメモに「方舟はいらない 大きな腕白ども、土ダンをぶっつぶせ!」と書かれていた。

 花音が司書の伊吹の目を盗みデータを調べると、その本「飛ぶ教室」は10年前に貸し出されたまま未返却の本だった。借りた佐々野の名を検索すると、在学中に事故で死んでいた。花音は10年ぶりに戻ってきた本とメモが気になって仕方ない。

 高校の図書室を舞台に繰り広げられる青春小説。 (実業之日本社 891円)

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