高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開
「今国会中で成立させたいとの思いは変わらない。今の段階では国会会期を延長することではない」
9日、自民党の鈴木俊一幹事長はそう強がったが、“延長必至”と囁かれるほど国会はグダグダだ。
物価高対策で一番大事な補正予算案は9日から衆院予算委員会で実質審議入り。今月17日に会期末が迫っているため、並行して、衆院政治改革特別委員会で企業・団体献金見直し法案が審議されるという異例の展開となっている。自民党と日本維新の会が共同提出した衆院議員の定数削減法案は、会期が残り1週間というのに、審議入りのメドがまったく立っていない。
9日は自維の幹事長が会談したものの、「今国会での成立に向け努力を続ける方針」を確認しただけで終わった。
高市与党は衆院では過半数(233)を回復したとはいえ、議院運営委員会も政治改革特別委も人数は与野党が拮抗。厳しい国会運営になるのは間違いないが、「高市政権には、調整役も司令塔もいないんですから、どうしようもない」と言うのは事情に詳しい政界関係者だ。高市首相本人に問題があると、こう続ける。


















