監督も選手も…甲子園で最も重要な「平常心」と「経験値」

公開日: 更新日:

甲子園球場の大観衆を前に、ボク自身、緊張しましたしね。生徒ももちろん、最初は地に足がついてませんよ。で、プレーボール直後の初回、いきなり大量点を取られて……中盤以降、投手も自分のリズムを取り戻しましたけど、初回の大量点でもう、勝負の行方は決まったようなものでしたね」

 かつて自身初の甲子園を経験したある学校の監督の体験談だ。初戦で常連校と対戦。ヨーイドンで大量点を奪われ、あっけなく敗退した。イニングが進むにつれ、選手も平常心を取り戻していったものの、時すでに遅しだったという。

 そこへいくと監督や選手が甲子園を経験している学校は違う。少なくとも、訳が分からないまま土を持って帰るなんてことはあり得ない。甲子園ではそれだけ経験値が重要になる。

 ちなみに春夏連続出場は仙台育英(宮城)、健大高崎(群馬)、静岡(静岡)、敦賀気比(福井)、天理(奈良)、今治西(愛媛)、九州学院(熊本)の7校。夏に2年以上続けて出ているのは聖光学院(福島)、作新学院(栃木)、健大高崎、東海大相模(神奈川)、東海大甲府(山梨)、静岡、敦賀気比、鳴門(徳島)、明徳義塾(高知)、九州国際大付(福岡)の10校だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった