渡辺主筆が5カ月ぶり姿 原監督「殿堂入り祝い」の主役奪う

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 読売新聞グループ本社代表取締役の渡辺恒雄主筆(92)が10日、都内のホテルで行われた巨人原辰徳監督(60)の殿堂入りを祝うパーティーに出席。約5カ月ぶりに公の場に姿を現した。

 渡辺主筆は8月中旬に自宅で転倒し、頚椎の一部を骨折。入院生活を送っていた。11月になってメディアの間とネット上で死亡説が流れ、巨人の山口オーナーが「非常にデマが流れて、うちの新聞社にも取材が殺到した。亡くなったということもあり得ないし、危篤ですらなかった状態で、事実とは全く違う情報が流れた」と完全否定する事態となっていた。

 3度目の巨人監督就任となる原監督は壇上で「本日は渡辺主筆と久々にお会いしまして、ご無沙汰しております」と挨拶すると、「今回(の監督就任)は渡辺主筆の命を受けていないが、山口オーナーから主筆と同じ意見だと伝え聞いた時、もう一度頑張ろうと思った」と持ち上げた。

 安倍首相も駆け付けるなど560人が出席した。祝う会の主役は渡辺主筆に譲ったものの、健在をアピールしたこのドンが後ろ盾になってくれるのであれば、原監督にとっては、FAで獲得した丸や炭谷より、はるかに心強い「補強」になるに違いない。

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