菅野移籍断念でメジャーの評価急落…21年オフFAは先発豊作

公開日: 更新日:

 交渉の最中、菅野のそんな意思がメジャー球団に知れ渡ったことを裏付けるかのような事象があった。

 3日(日本時間4日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が自身のツイッターで、「巨人が1年ごとにオプトアウト(契約破棄条項)を付けた4年契約を提示していた」とつぶやいたとたん、潮目が変わったのだ。

 このつぶやきの直後にメッツ、そしてジャイアンツやレッドソックス、エンゼルスも争奪戦から撤退した。

 つまり菅野には希望球団があって、希望がかなわなかったときの受け皿もすでに用意されている。希望球団とはもちろん自分たちではないし、希望が満たされなければ巨人に戻ると察知したからこそメッツ以下のチームは争奪戦の輪から外れたのだろう。

■モチベーションに疑問符

 菅野は早ければ今季中に海外FA権を取得する。今シーズン終了後に改めてメジャー挑戦を考えると示唆したものの、カネより何より希望球団、何が何でもメジャーリーガーになりたいわけではないというスタンスが、今後に及ぼす影響は計り知れない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし