菅野移籍断念でメジャーの評価急落…21年オフFAは先発豊作

公開日: 更新日:

 加えて、2021年オフのFA市場は先発投手が豊作だ。メジャーを代表する左腕のドジャース・カーショー(32)、アストロズ・バーランダー(37)、グリンキー(37)の両右腕ら、ベテランのサイ・ヤング賞受賞経験者がこぞってFAに。中堅どころでは今オフ、クオリファイング・オファーを受け入れて1年約20億8000万円でジャイアンツに残留したガウスマン(30=昨季3勝3敗、防御率3・62)、メッツの剛腕右腕シンダーガード(28=昨季全休)、一昨年にア・リーグ3位の19勝(6敗)をマークしたレッドソックスの左腕ロドリゲス(27=同)らの好投手が市場に出る。

 ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出されたバウアー(29=前レッズ)1人が目玉とされる今オフのマーケットとは百八十度事情が異なる。

「昨季までの実績で判断すれば、最低でも3年5000万ドル(約52億円)規模の契約を見込める投手が少なくとも10人はいます。ロドリゲスらのエース級なら、今季の成績次第では、さらに金額がつり上がる可能性もある。先発の補強に動く球団は、菅野よりも若くて米国で実績のある投手に触手を伸ばすはず。計算できる先発が豊富なオフのFA市場で、菅野に関心を示す球団は間違いなく減ります」(前出の友成氏)

 メジャー移籍のチャンスを自ら棒に振った代償は大きいというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  1. 6

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  2. 7

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  4. 9

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?