平内は解けるか“巨人ドラ1の呪い”…5年間で主力定着は1人

公開日: 更新日:

 巨人ドラフト1位・亜大の平内龍太投手が正月返上でトレーニングに打ち込んでいる。

 なにせ期待が大きい。ドラフト後、原監督が「(菅野)智之2世」と評せば、担当の脇谷スカウトは「球威、マウンド上の立ち姿が斉藤和巳さんとダブるところがあった」と沢村賞を2度受賞の元ソフトバンクのエースの名前を挙げた。大塚球団副代表は「開幕ローテに入ってもらって、1年目から2ケタ(勝利)の力がある」とキッパリ。平内も「先発で10勝できる投手になりたい」と意気込んでいる。

 最速156キロ。武器であるスプリットで三振が取れるのが魅力だ。昨年3月に右肘の遊離軟骨を除去するクリーニング手術を受けたが、ドラフト前に「問題なし」との診断が出ているそうで、亜大OBは「投球フォームの後ろが小さくて大学の先輩でもある広島の薮田タイプ」と指摘する。こちらも2017年に15勝(3敗)を挙げており、平内も先発なら2ケタ勝利は固い、と周囲の期待が大きくなるばかりだ。

 が、この5年間、巨人にドラフト1位で入団した選手は、どうもパッとしない。19年の堀田(青森山田高)は昨年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたため、1年目の登板はなし。18年の高橋(八戸学院大)は1年目こそ5勝(7敗)を挙げたものの、2年目の昨年は左肘痛もあり、わずか1勝(3敗)にとどまった。17年の鍬原(中大)は昨年は中継ぎとして5試合の登板で1勝、防御率6・43。戦力になっているとは言い難い状況で、堀田と鍬原は昨季終了後に異例の育成契約となっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」