菅野移籍断念でメジャーの評価急落…21年オフFAは先発豊作

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 いや、今シーズン以降、菅野に対するメジャーサイドの評価は変わらないどころか、ガタ落ちするのではないか。

 仮に菅野が来年渡米するならメジャー1年目は33歳のシーズンになる。メジャーでは投手、野手とも35歳にかかる選手との契約を極力、敬遠する傾向にある。年齢的な衰えから故障のリスクが高まり、パフォーマンスが著しく低下するからだ。まして菅野は腰に不安を抱えている。メジャー実績のない菅野が移籍を試みたところで、その条件は年を経るごとに厳しくなる。

「菅野は渡米する最後のチャンスを自らフイにしたと言っても決して過言ではないでしょう」

 と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「ひと握りの実績あるベテランはともかく、20代のうちにメジャーでサイ・ヤング賞や最多勝などのタイトルを受賞した投手でさえ、30代半ばに差し掛かると各球団の条件提示はシビアになります。仮に菅野が昨季と同程度(14勝2敗、防御率1・97)の働きをしても、メジャーの高い評価は得られないのではないか。昨季よりも成績が悪化し、防御率が2点台半ばであればなおさらです。菅野はメジャーに存在する年齢の壁を理解していないのではないでしょうか」

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