就任5年目で甲子園初制覇! 仙台育英・須江航監督“元補欠”ゆえの革命的育成方法

公開日: 更新日:

■レギュラー選別基準を可視化

「須江監督が就任後すぐに取り組んだのは『レギュラー選別基準の可視化』です。たとえば右投手なら最低でも135キロ以上(左投手は130キロ以上)、野手は一塁到達タイムの最低目標は3.85秒未満で、スイング速度は最低140キロ以上……と、試合に出るためのあらゆる基準を明確化し、選手に説明した。これをやっている高校は私の知る限りありません。練習試合でも選手のデータを徹底管理する。それによって、選手個々の目標が定まり、努力する方向性が分かるし、メンバーで足の引っ張り合いのない健全な競争が生まれる。仙台育英には全員が納得して、上を目指せる環境が整っているのです」

 育成に重点を置き、医者やトレーナーと協力して故障防止にも注力。練習試合の先発は1カ月先まで決めているという。

 優勝会見で主将の佐藤悠斗がチームの強みについて、「メンバー外もメンバーに入ってない選手も同じぐらいの実力があって、日本一のチーム内競争があること」と話したが、これには須江監督の高校時代の経験が生きている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景