大谷「規定投球回」にメドでサイ・ヤング賞さらに現実味 ライバルより有利な2つの要素

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 28日(日本時間)のブルージェイズ戦で11勝目(8敗)をマークしたエンゼルス・大谷翔平(28)。ここまでの投球回数は128で、規定(127)をクリアした。

 今後も中5日が続けば、残り6試合に登板する見込み。毎試合6回を投げれば164回となり、今季の規定投球回(162)を上回る計算だ。

 8月に入って行われたMLB公式ホームページの記者投票によれば、大谷はサイ・ヤング賞候補のトップ5にも入らなかったが、当時は規定投球回に届いていなかった。しかし、今季の規定投球回をクリアするメドが立ったいま、大谷がサイ・ヤング賞を取る可能性はどれくらいあるのか。

「今年のア・リーグにはナ・リーグのアルカンタラ(マーリンズ)のような抜けた投手がいないだけに、サイ・ヤング賞は激戦になるでしょう」とスポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「サイ・ヤング賞は選手の貢献度を数値化したWARの値が大きく左右します。リーグトップのバーランダー(アストロズ)は4.5、2位のシース(ホワイトソックス)は4.4、大谷は4.2の3位です。最終候補の3人に選ばれてもおかしくない。しかもバーランダーはトミー・ジョン手術明けで疲労が危惧されるし、シースは実績が乏しく最近2試合は計7失点です。大谷は奪三振率が12.4でリーグトップであること、最後に相性の良いアスレチックス戦を2試合(今季の対戦防御率1.54)残していることはプラス。サイ・ヤング賞の可能性もあると思いますね」

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