五輪汚職に新疑惑…高橋容疑者「パーク24」スポンサー契約にADKを介在させるよう口利きか

公開日: 更新日:

 五輪汚職をめぐる新たな事実が浮かび上がった。東京大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(受託収賄容疑で再逮捕)が駐車場サービス「パーク24」の大会スポンサー契約に、大手広告会社「ADKホールディングス」を介在させるよう組織委側に口利きした疑いがあるという。17日の毎日新聞が報じた。ADKは実際にパーク24の契約に関わり、組織委から報酬約3500万円を得た。

 組織委は専任代理店として広告最大手「電通」にスポンサー集めを委託したが、組織委が認めれば別の広告会社も協力代理店として参入できる仕組みだった。ADKからスポーツマーケティングのコンサル料として2013~21年に月50万円を受け取っていた高橋容疑者は16年ごろ、ADKがスポンサー集めに加われないか電通に照会。当時電通と交渉中だったパーク24を介在先として指名したという。

 パーク24の社外取締役には日本オリンピック委員会の竹田恒和前会長が名を連ねている。高橋容疑者とは昵懇の間柄だ。パーク24は18年7月に協賛金10億円でスポンサーに決まった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性