筒香が米球界にしがみつく複雑な事情 日本球界オファーも蹴ってレンジャーズとマイナー契約の謎解き

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 ブルージェイズ傘下からFAとなっていた筒香嘉智(31)がレンジャーズとマイナー契約を結んだ。来月から始まるメジャーの春季キャンプには招待選手として参加。代理人によれば、日本の球団からの獲得オファーもあったそうだが、米球界での挑戦を続けることになった。

 もともと過酷な環境を苦としない性格。2019年オフに海を渡る数年前からメジャーへの憧れをたびたび口にしてきただけあって、メジャーで結果を残したいという意志は強い。その一方で、簡単には日本に復帰できない事情もある。

■2億円球場の自腹建設

 そのひとつが地元の和歌山県橋本市で進む野球施設「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY」の建設だ。3万平方メートルの広大な敷地内には両翼100メートルの内外野天然芝の本球場に加え、内野のみのサブグラウンドとシャワールームを完備した室内練習場を併設。総工費は約2億円といわれ、その費用はすべて“自腹”だという。

 昨年の初めにすでに室内練習場は完成。筒香が「自分の原点」と語るドミニカ共和国で見た質素でシンプルなつくりだというが、将来的にはこの球場を本拠地にした少年野球チーム創設のプランも視野に入れている。

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