米国WBC2大会連続決勝進出の裏にトラウト&ベッツの献身 メジャーMVP2人は総年俸1000億円

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 5-11と大敗した1次ラウンドのメキシコ戦で5タコだったベッツは試合後、自身への不甲斐なさから、会場となったチェイス・フィールド(アリゾナ州)の監督室のドアをノックした。マーク・デローサ監督が米国の報道陣に明かしたところによれば、ベッツは指揮官にこう話したという。

「この大会では毎試合、ワールドシリーズを戦うつもりで、采配を振るって欲しい。調子が上がらず、チームの足を引っ張っていると判断したのであれば、選手の実績に関係なくスタメンを変えるべきだ」

 ベッツは打撃の調子が上向かなかった自分とトラウトを外すよう進言したというのだ。

 年俸総額はトラウトが12年約561億円、ベッツが12年約480億円で、メジャー史上1、2位を争う高給取りだ。ア、ナ両リーグを代表するスター選手だけに、WBCでスタメンを外されれば、プライドはズタズタになりかねない。それでもベッツは「皆がハッピーな結果(優勝)を得られるのであれば構わない」と自尊心をかなぐり捨てて、トラウトとともに他の外野手にアドバイスするなど、フォア・ザ・チームに徹したという。

 今季年俸はトラウトが約46億円、ベッツが約26億円。ミリオネアの献身的なサポートが米国の原動力になった。

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