ドジャース大谷翔平にのしかかる“脆弱リリーフ陣”の重圧…打っても打っても点を吐き出す体たらく
「初戦を取れていいゲームだったと思いますし。攻撃陣も含めてしっかりと、最後まで攻められたのが良かったなと思います」
日本時間1日、プレーオフの第1関門であるワイルドカードシリーズ(3回戦制)の初戦を制したドジャースの大谷翔平(31)がこう言った。
ポストシーズンの初戦で先制、ダメ押しの2本塁打。初回の一発に関しては「難しいコースでしたけど、しっかりと良いスイングができた。最高の形でスタートできたので、良かったかなと思う」と本人。六回のダメ押し2ランは「比較的甘めでしたけど、ランナーがいる場面で大きな追加点になったかなと思います」。自身初のポストシーズンでの1試合2本塁打。大谷自身は「良かった」かもしれないが、「いいゲームだった」というのは疑問が残る。
先発のスネル(32)が7回を2失点に抑えて試合をつくったものの、八回から後を継いだリリーフ陣がまたしても精彩を欠いた。
2番手のベシア(29)が安打と四球で1死一、二塁とすると、3番手のエンリケス(23)は2者連続四球で押し出し、さらに中前打を浴びて2失点。なおも1死満塁でマウンドに登った4番手のドレイヤー(26)も押し出し四球でこの回3失点目。なおも1死満塁から三振、一飛でピンチを切り抜けたが、一発を食らえば1点差に詰め寄られるところだった。
終わってみれば10-5。快勝に見えるものの、試合終盤、手に汗握ったドジャースファンは少なくなかった。
この日は大谷の2発を含む球団タイの1試合5発で逃げ切り勝ち。シリーズ突破に王手をかけたとはいえ、重ねた得点をリリーフ陣が吐き出すという今季を象徴する試合だった。
今回のシリーズはグラスノー(32)とシーハン(25)の先発2人がブルペン待機。佐々木朗希(23)も含めた先発陣がリリーフ登板に備えている。