世にもおぞましい自維連立 ウルトラ・タカ派政権を暴走させる世論の危うさ

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「戦争国家」へ一瀉千里の勢い(C)日刊ゲンダイ

 臨時国会で「政治とカネ」がまたまた先送りされたが、首相を筆頭に出てきた新醜聞は与党ばかり。そんな金権与党の目くらましの「勇ましさ」に期待する世論の危うさ、怖さ。この辺で世論も見覚めないと「戦争国家」へ一瀉千里。

  ◇  ◇  ◇

 少数与党の苦しみを存分に味わうとみられていた高市首相だが、存外にうまいこと立ち回っている。政権発足以来初の本格論戦の場となった臨時国会では、自民党の資金源である企業・団体献金の規制を回避。数合わせで手を組んだ日本維新の会が連立政権合意書にバーターで押し込んだ衆院議員定数削減に救われた。論点すり替えを「政治改革のセンターピンだ」と言い張る維新が暴れ回ったため、野党が猛反発。いずれの関連法案も審議が進まず、「政治とカネ」の決着はまたまた先送りされた。

 これぞ棚ボタ。なにしろ、高市を筆頭にカネ絡みの与党醜聞は後を絶たない。片山財務相は2022年分の選挙運動費用収支報告書への収入不記載などが判明し、初入閣の上野厚労相は23年分の政治資金収支報告書に東京・赤坂のスナックや演歌歌手のファンクラブへの支出を計上するなど、私的流用疑惑が浮上。林総務相は昨秋の衆院選の労務費支払いをめぐり、公選法違反疑惑を抱えている。

 高市については、代表を務める「自由民主党奈良県第二選挙区支部」の24年分の収支報告書で法定上限額を超える寄付を受け取ったことが発覚。出し手はドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏で、高市が勝ち抜いた総裁選前のインタビューで「高市さんしかいない。いくらでも献金したい」と熱烈エールを送っていた。15日の参院予算委員会で共産党の山添拓議員から常習性を詰められた高市は、「それほど繰り返してもいない」「報道され、返金しなければならないものではないが、あえて返金した」と居直り。党支部への献金は「私への献金ではない」「政党支部と議員個人とは違う。支部は政党活動をする主体だ」とも強弁した。ホームページに〈高市早苗の政策に共鳴し、活動費のご協力をいただける法人・その他団体の皆様は、高市早苗が支部長を務めます政党支部、自由民主党奈良県第二選挙区支部でご寄附をお受けいたします〉と記載し、「議員個人」を前面に押し出しているくせによく言ったものだ。 

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