西武渋谷店が9月末で閉店…銀座はなぜ百貨店が残るのか

公開日: 更新日:

 これは文化の終わりなのか──。

 バブル期に最盛期を迎え、百貨店の象徴でもあった西武渋谷店が、9月末で閉店する。運営するそごう・西武が発表した。 

 売上高のピークは1990年度の967億円。それが昨年度には234億円まで落ち込み、最盛期の4分の1以下にまで縮んだ。2016年度以降は営業赤字が続いていたとされるが、直接の引き金となったのは収益悪化ではなく、24年7月に地権者から受けた「明け渡し通知」だった。交渉は続いたものの、合意には至らなかったという。

 映画監督ウディ・アレンを起用したコマーシャルで一世を風靡した西武百貨店は、文化経営を掲げた故・堤清二が率いたセゾン(旧西武流通グループ)の中核にあった。

 閉店が発表されると各種メディアが大きく報じ、百貨店には文化があったと懐かしむ人々の言葉も紹介された。バブルで急速に豊かになる生活の中、なお手に入らない文化的成熟のひとつが西武渋谷だった、というわけだ。SNSでも大きな話題となった。


 ただ、シビアに眺めてみれば、これは都市構造の変化がもたらした当然の帰結でもある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 3

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  4. 4

    萩本欽一(10)自宅に税務署、友達もいない 萩本少年を救ったのがチャップリンだった

  5. 5

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  1. 6

    炎鵬の宮城野部屋再興は道険し…親方資格取得も立ちはだかる“2つの壁”

  2. 7

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  3. 8

    「ダルの真似なんかしてんじゃねえよ」 田中将大にこうハッパをかけた真意

  4. 9

    根尾昂や石川昂弥をトレードで放出しない“中日ならでは”の理由

  5. 10

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り