(3)座学ではなく“体”で覚える…ハードルは“ためらい”
救命救急の講習会に参加したことがある方は多いかもしれません。でも同時に、「難しそう」「自分にできるだろうか」と感じた経験もあるのではないでしょうか。
救命の現場で一番の壁になるのは、“ためらい”です。その壁をどう下げるか。最近、希望を感じる場面にいくつも出合っています。
先日、日本AED財団のSchoolフォーラムで印象的だったのが、学生チーム「あつこズ」の展示でした。段ボールで手作りした胸骨圧迫とAEDの訓練用人形です。
胸の部分には、空気ポンプが模擬心臓になっていて、しっかり押せると頭の部分についている紙風船がピューッとのびる仕組み。胸骨圧迫は、胸の中央を約5センチ沈めるため結構な強さが必要で、これは頭で理解するだけでは難しい。でも一度やってみると、「こんなに力がいるんだ」と実感できます。救命は座学ではなく、体で覚えるもの。学生たちの工夫は、その心理的なハードルを下げ、入り口をぐっと身近にしていました。
山手線の車内で心肺停止した経験のある私自身も、救命講習会を行う機会があり、その際に参加者からよく出る質問があります。


















