脂肪肝から20~25年後に「慢性腎臓病」の発症も…肝臓と腎臓はひとつの臓器
最近、脂肪肝とともに「慢性腎臓病(CKD)」も注目されています。長年、外来で患者さんを診ていると、肝臓と腎臓は「ひとつながりの臓器」であることに気がつきました。この2つは一見まったく違う役割を果たしているように見えますが、じつはお互いに深くつながり合い、協力し合いながら人体を運営している“兄弟臓器”と言ってもよさそうです。この2つの臓器を守ることは、人が健康を維持するうえで最重要のカギになると言っていいでしょう。「肝腎要」と称されるゆえんでもあります。
しかし、肝臓と腎臓は両方とも「沈黙の臓器」です。日々の過剰労働で疲弊していても、何ひとつ文句も言わないのです。過労死しないよう、いたわらなければなりません。そう思えたので、「長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい」(東洋経済新報社)という長いタイトルの本を上梓しました。
生きて活動するために必要なものを血液を通して体内に入れているのが肝臓であり、不要なものを血液から尿にして体外に出しているのが腎臓です。この2つの臓器が「ひとつながり」となって「出し入れ」のミッションをこなしているからこそ、わたしたちは日々生命活動を営んでいられるのです。


















