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佐藤雫作家

1988年、香川県生まれ。「言の葉は、残りて」で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。著書に「白蕾記」「花散るまえに」ほか。

(5)のんびり湯治などできようものか

公開日: 更新日:
イラスト・鈴木ゆかり

 一弥は微笑して返事を濁す。殿様の直命で漆の取れ高が減っている理由を探りにいくというのに、のんびり湯治などできようものか。というか、この謙ってばかりの上役と二人きりで温泉に浸かったところで、心身が癒されるとは思えない。

「梅雨入りの頃から漆掻き職人たちは山に入って、初冬まで… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第四弾 漆の一滴

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