「小泉進次郎と福田達夫」田﨑史郎著

公開日: 更新日:

 共に首相経験者を父親に持つ自民党のニューリーダー2人による対談集。

 2人とも親から政治家を継ぐように言われたことはないという。小泉氏は大学生のときに手伝った総裁選の街頭演説で、国民の声が政治を動かすことを実感。一方、商社マンだった福田氏は首相秘書官として父親を支える中で、新しい「国民と政治の関係」を自らの選挙区から広げていくことができると確信できた上で立候補を決めたと話す。そんな政治家としての原点から、世襲を批判されて逆風のなか戦った初めての選挙の思い出や、間近で垣間見た首相という役職の重さ、そして2人が力を合わせ取り組んだ全農改革の内幕、さらに農業の未来まで。

 次代を担う覚悟がにじみ出る本音トークにファンならずとも魅せられる。

(文藝春秋 890円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言