「小泉進次郎と福田達夫」田﨑史郎著

公開日: 更新日:

 共に首相経験者を父親に持つ自民党のニューリーダー2人による対談集。

 2人とも親から政治家を継ぐように言われたことはないという。小泉氏は大学生のときに手伝った総裁選の街頭演説で、国民の声が政治を動かすことを実感。一方、商社マンだった福田氏は首相秘書官として父親を支える中で、新しい「国民と政治の関係」を自らの選挙区から広げていくことができると確信できた上で立候補を決めたと話す。そんな政治家としての原点から、世襲を批判されて逆風のなか戦った初めての選挙の思い出や、間近で垣間見た首相という役職の重さ、そして2人が力を合わせ取り組んだ全農改革の内幕、さらに農業の未来まで。

 次代を担う覚悟がにじみ出る本音トークにファンならずとも魅せられる。

(文藝春秋 890円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する