著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(12)最も深い場所で生命を放出

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 エミューは逃げているつもりだった。浴室の脱出口は見えない。そこに戸があるのに自分の脳がそこを出口だと認知させない。乳房と女性性器をつけた脂肪の塊が浴室の洗い場をのたくっている。それは自分なのだとエミューは思った。

 亮の顔がすぐそこにある。本当に亮だろうか。これが亮の顔な… 

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【連載】金鳳花のフール

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