著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(13)無垢の卑猥さで人妻の貞淑を奪う

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 相手の唇に噛みついて深い傷を負わせることもできた。眼球に指を突っ込むこともできたはず。

 それをしなかった、できなかったのは、彼が家族だったから。彼が十二歳の少年で、夫の弟で、県随一の義肢装具製造会社の三番目の御曹子だから。私は自分のヴァギナと心を犠牲にして屈辱に甘んじた… 

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【連載】金鳳花のフール

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