「商店街の復権」広井良典編

公開日: 更新日:

「商店街の復権」広井良典編

 日本の人口20万人程度以下の地方都市では、その中心部がシャッター通りと化し、30万~50万人規模の都市でも多くで中心部の空洞化が見られる。かつての活気のある「商店街」は過去の遺物になろうとしているかのように見える。

 しかし、今、若い世代が「コミュニティーの拠点」として商店街に関心を向けたり、車での移動が難しくなった高齢世代たちが商店街に戻り始めたりしているという。

 人々が、ゆったりとした時間を過ごせるコミュニティー空間としての「ウォーカブル・シティー=歩いて楽しめる街」を求める動きも各地に広がっている。

 本書は、商店街や中心市街地のもつ新たな意味や価値に注目し、国内外の例を取り上げながら、その再生へのステップを考察する論考集。 (筑摩書房 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学