「弱い者(もん)らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」スージー鈴木著

公開日: 更新日:

「弱い者(もん)らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」スージー鈴木著

 1979年、中1になった「僕」は、欠席した同級生のヤスダの家にプリントを届けに行った。アパートの2階の部屋で、ヤスダは「どん兵衛」を食べていた。テレビはなく、AMラジオから八神純子の「想い出のスクリーン」が流れていた。「俺な、この曲、気に入ってるねん」と言うので、僕はラジオでこの曲をテープに録音してヤスダに渡した。

 翌日からヤスダは学校に来なくなり、夜逃げしたという噂が流れた。1週間後、ヤスダの家に行ったら本棚にテープが残されていた。もしかしてラジカセを持っていなかったのでは……。

 さまざまな曲を背景に、貧困や差別をみつめながら生きる少年を描く。

(ブックマン社 1760円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    八村塁の「レイカーズ電撃復帰」に現実味 2兆円新オーナー誕生でドンチッチとのコンビ復活へ

  3. 3

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士

  4. 4

    フィフィ氏とYouTube元制作者の間に何があった? 食い違うそれぞれの主張【後編】

  5. 5

    Snow Man佐久間大介が城西国際大学メディア学部映像芸術コースで培った“強力な武器”

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    フジテレビ堤礼実アナの「ミニスカ」は問題なのか? “顔面アップ”に続く過剰反応で消滅危機

  3. 8

    東京・日本橋、首都高のフタ取れ 川沿いを楽しく歩ける街に

  4. 9

    自民党新幹事長は有村治子総務会長の横スベリか… 安倍人事をなぞるのが高市人事

  5. 10

    蒼井優が夫・山里亮太との初共演で母性見せるも…元“恋多き女”に立ちはだかる「共演NG」問題