「うたかた姫」原宏一著

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「うたかた姫」原宏一著

 亮太が所属する劇団の代表が、新作公演を目前にして金を持ち逃げ。看板役者のカジは、公演中止になった新作をリアルで実行しようと言い出す。

 新作「うたかた姫」は、つぶれかけた音楽事務所の社長によって天才歌姫に仕立てられた素人娘が、世間に熱狂的に受け入れられるというミュージカル風の喜劇だ。脚本通りに現実で実行して一獲千金を狙おうと、カジが駅前でアニメソングを歌っていた20歳の節子を主人公の姫花役にスカウトしてきた。

 亮太は、脚本ではラストに人が死ぬのが気がかりだが、プロジェクトはスタート。やがて亮太は、節子の意外な音楽の才能に気づく。

 それぞれの事情を抱えながら姫花を売り出す「フェイクプロジェクト」に励む劇団員たちを描く青春群像小説。 (祥伝社 880円)

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